佐保丘陵の南麓に静かな佇まいをみせる尼寺・興福院。奈良時代の創建当初は、現在の近鉄尼ヶ辻駅のすぐ東にありました。豊臣秀吉や徳川家の寄進を受けながら再興を重ね、寛文5年(1665)に4代将軍徳川家綱から寺地を賜り、現在の地に移りました。
客殿(重要文化財)や大門、本堂は、江戸時代前期に活躍した小堀遠州らによって造営されたもの。また阿弥陀如来を中尊とする本尊・阿弥陀三尊像をはじめ、仏像や寺宝も大切に守られてきました。
通常はなかなか拝観できない興福院ですが、今回は仏像研究の第一人者で、奈良国立博物館名誉館員の鈴木喜博先生をお招きし、興福院の歴史はもとより、本尊にみられる奈良時代の特色、さらには興福院に伝来する東大寺大仏の木柱で造られた釈迦如来像について、詳しくわかりやすいお話をいただきます。お話は重文の客殿で、また引き続き“遠州好み”のお庭を眺めながら、お精進のお弁当を召し上がっていただきます。6月中旬、サツキが庭を彩り、ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の花や、湿地に群れ咲くハンゲショウも見頃を迎えます。豊かな佐保の自然に囲まれた心静かなひとときを、心ゆくまで満喫してみては?
日 程 | 2020年6月19日(金) 講座時間/10:30~14:00 集合時間/10:20 |
講 師 | 鈴木 喜博 (奈良国立博物館 名誉館員) |
集合場所 | 興福院 奈良市法連町881 ◎近鉄奈良駅⑦番出口、JR奈良駅より徒歩 |
定 員 | 40名 ※定員になり次第締め切らせていただきます |
参加費 | 会員4,000円 一般5,000円 (拝観料・昼食代・茶菓料を含む) |
振込開始 | 2020年4月17日(金) ※電話(0742-23-8288)で受付後 郵便振込でのお申し込みとなります 詳細はこちら→ |
昼 食 |
仕出し料理 いそじ 小堀遠州や久保権太夫利世(長闇堂)など、名だたる茶人たちにも親しまれた興福院。客殿での昼食には、茶事にもぴったりな板前料理「いそじ」の仕出し精進弁当をどうぞ。竹の皮に包まれた季節のご飯と、揚げ物、焼き物、酢の物など、細工も美しいお料理をご堪能下さい。 ![]() 精進弁当 奈良市法華寺町47-4 TEL:0742-34-5631 前日までに要予約 定休日:水曜 駐車場:5台 |
お問い合わせ | 奈良ファン倶楽部 事務局 |
TEL:0742-23-8288 受付時間 9:00~17:45(平日のみ) E-mail info-narafc@nara-kankou.or.jp |